ブルーアーカイブにおける固有4の恩恵について、皆さんはどんなイメージがありますか?
- SP生徒:コスト上限+0.5
- St生徒:属性特効10%
前者は分かりやすいですよね。より多く貯められるようになってTLの幅が広がりそうです。
では後者はどうでしょう?
正直に言うと私はこの記事を書くまで「属性特効10%!?めっちゃデカいじゃん!」という社会人にあるまじき小並感でした。
でもよくよく考えるとあくまで特効の10%だからダメージの伸びはそこまでではなくて…グラサンと比べるとどうなんだ?とか具体的な数値としては理解していなかったんですよね。
固有4への考えについて記事を書こうと思っていたこともあり、自分がメリットを正確に把握しておきたかったのでWikiの計算式とにらめっこして具体的な数値を出してみました。
数字で見る具体的な固有4のメリット
まず大前提として以下のダメージ計算式を元に考えていきます。
ダメージの基本計算式
①攻撃力補正 * ②スキル補正 * ③特効補正 * ④地形補正 * ⑤特殊補正 * ⑥安定値補正 * ⑦会心ダメージ補正 * ⑧防御力補正 * ⑨最終ダメージ補正
※各式の引用・参考元:ブルーアーカイブ(ブルアカ)攻略 Wiki
この式を見て分かる通り補正は全部乗算なので、
それぞれの上昇比を見て行けばダメージの上昇割合が分かりそうです。
攻撃力補正
(基礎攻撃力+固有武器+固有2+愛用品+絆)*(1+バフ+装備)
式めんどい…眠くなる…と思われた方、
ここが計算式的には一番ややこしい所なので流し読みで大丈夫です。大切な数字だけ太字にしておきます。
先日ペロロジラで活躍した臨戦ホシノ(攻撃)を例として固有3⇒4の上昇値を見てみましょう。太字部分が変化点です。
- [4680+128(絆)+128(別衣装絆)+780(固有武器3)+0(T10メットは固定値無し)+741(PS補正固定値)+1329(SP支援値)]×[1+0.50(T10メット補正乗数)+0.162(PS)+0.14(SS)]
- =14030.4
- [4680+128(絆)+128(別衣装絆)+911(固有武器4)+0(T10メットは固定値無し)+741(PS補正固定値)+1329(SP支援値)]×[1+0.50(T10メット補正乗数)+0.162(PS)+0.14(SS)]
- =14266.4
なので固有武器Lv上昇による恩恵は14266.4÷14030.4≒1.0168、つまり約1.7%のダメージ上昇になります。
ちなみに固有2⇒固有3の攻撃力上昇もほぼ同値なので約1.7%。なので固有2⇒3と3⇒4の差はここではほぼ出ません。
特効補正
(2.0*基礎特効値+バフ(EX・NS・PS・SS各合計)+固有4+愛用品)/10000
対象 | 上記式内分類 | 画面表示 | 計算上の値 |
全生徒 | 基礎特効値 | 無し | 10000 |
ホシノ(水着) | バフ(EX) | 99% | 9900 |
カヨコ(正月) | バフ(EX) | 92.8% | 9280 |
固有4 | 固有4 | 10% | 1000 |
こちらも大切な所は太字にするので「ほーん」くらいで大丈夫です。
さて再び先日のペロロジラ想定で臨戦ホシノ(攻撃)で考えてみます。
- 固有3:2×10000÷10000=2(通常の特効)
- 固有4:(2×10000+1000)÷10000=2.10
つまり固有3⇒4でのダメージ上昇率は2.10/2=1.05、つまり5%になります。
特効上昇はざっくり半分くらいで考えておくといいとたまに言われるのはこれ故ですね。
ただしこれはあくまで「他のバフが無い場合」です。
先日のペロロジラlunaticではカヨコ(正月)は装甲で長く残れない都合上臨戦ホシノと組むことはありませんでしたが、普段は神秘ボスなら正月カヨコがいないわけがありません。なのでカヨコ込みの場合も見てみましょう。
- 固有3+正月カヨコ:(2×10000+9280)÷10000=2.928
- 固有4+正月カヨコ:(2×10000+1000+9280)÷10000=3.028
この場合の上昇値は3.028÷2.928≒1.034、つまり3.5%にまで低下します。
よくある特効爆盛り編成であるドレスヒナ+水着ホシノでの特効+10%は約2.7%のダメージ上昇に。
他生徒との組み合わせで特効が盛れていればいるほど、+10%の恩恵は薄くなっていくわけですね。
地形補正
直接固有4には関係ありませんが、固有2⇒3と固有3⇒4の上昇値比較のためグラサンのメリット部分も見ておきます。
※グラサン対象は排出時より★3の生徒のみなので注意
- グラサン:130%
- グラサン前:120%
よってダメージは130/120≒1.083つまり約8%の上昇が見込めます。
地形適正は他生徒のバフでは盛れないため、特効と比べると競合による恩恵低下がほぼ無いのが大きいです。
いざ、比較!
眠くなるような計算式お疲れさまでした。これでようやく固有2⇒3と固有3⇒4の比較ができます。
ではいってみましょう!
固有 | 攻撃補正 | 特効補正 | 地形補正 | 合計(乗算) |
2⇒3 | 1.7% | – | 8% | 約9.8% |
3⇒4 | 1.7% | 2.7~5% | – | 約4.4%~6.8% |
なので固有4はざっくりグラサンの半分~2/3ぐらいのダメージ寄与値と言えそうですね!
レンタル時まずグラサンを探す私のような先生には結構分かりやすい物差しじゃないでしょうか。
補足:ダメージ上限による減衰
ざっくり言うと400万から20%減衰が始まり段階的に増えていきます。
なお参考までに現在開催中の大決戦ケセド貫通insでの〆となる通常ミカEX最終弾がちょうど400万の境目くらいです。
ミカ(水着)やネル(制服)のように最近の環境アタッカーは大体多段なのでそこまで気にせずとも大丈夫かなーと個人的には楽観視してます。
まとめ|固有4は実質半グラサン
属性特効+10%すげぇ!とふんわりした印象しかなかった私が数字から固有4の価値を見てみました。
固有武器のレベルも上がるしなんだかんだもうちょっと盛れるでしょと思っていたので、
約4.4%~6.8%のダメージ上昇は思ってたより低かったなーというのが素直な感想です。
ペロロジラlunaticでのホシノ固有4部隊の削りは多くて6000万程度。
逆算すると6000万-(6000万÷1.068)となり固有4で増えたダメージは約382万。
輝くペロロミニオンだけ倒して撤退する部隊が2つ用意できれば埋められる差とも言えます。
ペロロジラは多凸しやすいため「あれ?思ってたより大きな恩恵じゃないな」感もありますが、それでも約2分は猶予が出来るわけです。個人的にはその2分はクリアの成否を分けるに足る時間だと思っています。
なにせ最後の一部隊で倒したと同時に時間切れになってチケット1枚燃やしましたからねHAHAHA!
またゴズのように移動&バリアの関係で凸数が限られているボスでは馬鹿に出来ない数値にも思えます。
恐らくこのあたりは人によって感覚が異なる部分でしょう。
それでもこの数字を見て固有4の価値が具体的になり、固有4を目指すかの判断基準の一つになりましたら幸いです。
カケラ消費的に節約できるところはしたいですからね……切実に!!
※当結果はWikiにおける検証項目の式を元に算出した結果であり、ゲーム内での実際の挙動を保証するものではありませんのでご注意下さい。